薬物依存症は精神疾患のひとつで特定の薬物・化学物質の使用をくり返し、重篤な精神的・身体的障害に陥る疾患です。薬物服用を中止すると激しい離脱症状が現れることで知られています。身体的な依存と精神的な依存が存在し、はじめは少量・短期間での使用が徐々に量や頻度が増え、最終的には薬がなければいられないという中毒にまで達します。
薬物依存症は、意志や人格に問題があるというより、依存に陥りやすい脳内麻薬分泌を正常に制御できない状況が引き起こした「病気」といえます。「まだ大丈夫」と問題性を否認しているうちに、肉体・精神・実生活を徐々に破壊していってしまうのです。
治療
薬を完全に体内から抜くためには、薬が手に入らない環境に置くことが必要です。そのためには基本的に入院し、離脱症状を緩和するベンゾジアゼピン系などの薬物療法を受けながら乗り越えていきます。
退院後は、集団療法、家族療法などを続けながらの治療が主になります。依存症という段階に達してしまうと治療が長期になる場合が多く初期の段階での治療が望ましいでしょう。